EPISODE1 〜「恋ノチカラ」台本公開! | |
通常、ドラマの台本というのは番組に携わるスタッフ・キャスト以外の人の目に触
れることはありません。しかし、約3ヶ月の間みんなを引っ張っていく大切な設計図・ ・・その表紙は結構こだわりを持って創られていたりします。 |
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実は「恋ノチカラ」の台本は、縁あってこのHPの制作スタッフであるbigpinkの
ふたりがデザインを手掛けているんですよ(!)。せっかくなので、ここで特別に台本 と制作過程のエピソードを公開したいと思います。 まず、第1話が上がった時点でふたりに台本を読んでもらいました。ふたりはドラ マの台本というものを目にしたのは初めて。「小説とは違うから、読み慣れてないと イメージを膨らますのが難しいかも・・・」と相沢は心配していたらしいが、そこは ビジュアル面を仕事とするふたりだけあって、 「単純に好奇心を刺激されて楽しかった」 |
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▲ 完成品 | |
「頭の中ではこと細かに映像が浮かんでて、気分は監督だった(笑)」 すんなり物語の世界に入っていけたよう。 そこで最初に受けた色彩の印象は「あたたかい色」「オレンジかな・・・」。 その 後相沢がふたりに伝えたイメージもやはり「オレンジとか黄色を主体とした、お洒落 なノートみたいな感じ」というものだった。 |
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ラブストーリーでありながらベタベタと甘いところがなく、かといってジメジメと
した深刻さもなく・・・「恋ノチカラ」は懐かしく、切なく、そしてちょっぴり元気 をくれる物語。「オレンジ」「黄色」というポップな色が思い浮かぶのもうなずける
気がします。 そうしてイメージの確認をした後、限られた時間の中でふたりにいくつかのラフ案を提示してもらいました。 (この時点では仮タイトルが「ワンダフルデイズ」でした) 「街並みのシルエットを使ったものもあれば、水彩画のような模様を描いたものも あり・・・それぞれに味があってよかったけれど、"恋"にも"仕事"にもイメージを偏 らせたくなかったので、あまり意味を持ちすぎないシンプルな路線で行こうというこ とになった」 路線を定めてからさらにアレンジを加えてもらい・・・最終的に5パターンのデザ インをスタッフで検討した結果、全員一致でこの表紙が選ばれたというわけです。 「脚本家にとって台本というのは大げさに言えば自分の足跡、作品集のようなもの。 ふたりのおかげで、一冊、一冊と本棚に並べていくのが今まで以上に楽しみになりま した」 と相沢はご満悦の様子。現場での評判の方も上々で、「恋チカ」公式サイト や新聞に掲載された広告などでも、台本のオレンジがアクセントに使われていました。 |
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▲ 試作品1 | |
▲ 試作品2 | |
「実際に印刷された台本を手にした時は素直に嬉しかった。放送も毎回楽しみにし
てますよ。頭で思い描いた通りになってて、監督さんを尊敬しました!」 ・・・bigpinkも初めての仕事を面白がってくれたようです。 |