REPORT 2 |
2002.01.25.Fri |
2002年最初のゲストは連続ドラマ「恋ノチカラ」の企画者でもある、フジテレビの石原隆さん。スタジオのブースの中で向かい合う相沢さんと石原さんのふたりの姿は、お互いに今にも吹き出しそうな感じで、番組は和やかなムードでスタートしました。 |
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相沢さんと石原さんの本当の出会いは、「総理と呼ばないで」というドラマ。その時の相沢さんは脚本家ではなく、女優としてドラマに出演していました。その
後脚本家としての相沢さんに出会ったのが、いまだに放送されていない「悪いこと」というドラマだったそうです。 「あの時、石原さんは私のこと覚えてなかったんですよね」と笑う相沢さんに、「まさか脚本家として再会するとは思ってなかったので、想い出すまでに2分かかっ ちゃいましたね」と石原さん。人と人との出会いって、本当に不思議なものだと改めて実感させられるやりとりでした。 |
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続いては、石原さんのお仕事についての話題に。石原さん曰く、「企画という仕事 は、デスクワーク、作家付きみたいなもの。台本を一緒に作ってみたり、こういうこ とをやろうという言い出しっぺだったりという仕事かな」 「言い出しっぺ」という言い方が石原さんっぽいなあと思っていると、さらに「企 画ってなんか偉そうですよねぇ。もっとこう、何かいい言い方がないものかなぁ・・・ 、うーん、世話役とか?」と。挙げ句の果てに「いったい俺ってなんなんでしょうか? 」と話す石原さんには底知れない存在感がありました。 そして話はぐぐっと時間を遡り、相沢さんも知らない石原さんの「ものづくり」 の目覚めについてに移りました。 初めての長編小説を書いたのは、石原さんが小学校5年生の時で、タイトルは「ラ ビットホテル殺人事件」だったとか。「何ですか、それ?」と笑い転げる相沢さんに、 「見事なトリックのある小説だったんですよ」と力説する石原さんには、スタッフ一 同爆笑。 さらにトークは盛り上がり、「頼むから、ここをこうして!」と、脚本を書き換え てもらうこともあるという石原さんの話にフムフムと感心しようとしたところ、相沢さん曰く、 でもそのセリフは正直言うと、いつもどうでもよいシーンのセリフだった りするというオチが・・・。石原さんに100円払うから書き換えてと言われ、本当 に100円もらって書き換えたのに、そのシーンは編集でカットされていたなど、お二 人の楽しいエピソードは尽きません。 「音楽の世界では詩を書くにも、曲を作るにも、自分ひとりの作業で、それが時に はものすごく苦痛だったけれど、ドラマはみんなでああだこうだ言いながら、一緒に 考えて行く共同作業なので、それが新鮮で楽しい」 と笑顔で話す相沢さん。音楽の世界と比較できるものなのかどうかは別として、今、 相沢さんにとって脚本を書いていく作業というのが、いかに楽しい状況で行われて いるのかがうかがえました。 さて、後半はいよいよ「恋ノチカラ」について。石原さんも、愛すべきいい作品と 豪語。 「連続ドラマの飽和状態を覆そうと、何か突出した癖のある作品を生み出そう、視 聴者に対して何かひっかかるものを打ち出していこうとするのが現状。でも、このド ラマは特に派手でもなく、特別な仕掛けもないので、逆にそれがよかったのかもしれ ない。これまであまり現実味のある作品を作ったことがなく、今回のドラマは自分的 にも初体験なので、ついこのままスルリと流れていってしまってよいのか? 江戸時 代にタイムスリップさせなくてよいのか? と不安になってしまうんですよね。でも 実際に出来上がった作品を見てみると、楽しくて・・・」 と満足そうな石原さん。さらに、 「ラブストーリーは見るのは好きだけど、作るのは苦手」 というひとことも。自分の経験をさらけ出しているような、恥ずかしい気持ちになっ てしまうんだとか。「どのツラさげてこんなラブストーリーを作っているんだと思わ れそうで・・・」と照れくさそうに話す石原さんは、試着をしてしまったら、例えサ イズが合わなくても必ず買ってしまうヒトなんだそうです(どのツラさげてこんな服 着られないって言うんだと思われるのが嫌なんだそう)。 可愛らしい一面というか、そういうまっすぐな部分を心に残している人だからこそ、 人にいろんな感動を与えることが出来るのではないかと思いました。 もっともっとお話を聞きたいところでしたが、「続きは、また次回の時に」と言っ て、深々とお辞儀をされた後、忙しそうにスタジオを去った石原さん。本当にありが とうございました。 |
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1 キラキラ/小田和正 2 TAKE IT TO THE LIMIT/EAGLES 3 銀河鉄道999/ゴダイゴ 4 SONNET/THE VERVE 5 グッバイ/ADVANTAGE LUCY 6 四月の雪/相沢友子 |
<うさぎのちょっとひとりごと> |
ダッフルコートに身を包んだ石原さんが登場した時、やっぱりオーラがありました。 何度となくテレビで見てきた「企画 石原隆」という文字で表記されるそのお方が、 しかもかなりお忙しいというのに、HEART VOICEに時間をさいてくださるというだけ で、もうどきどきわくわく。フジテレビクラブの会員でもある、ADのまっつんにも、 「ちゃんと会員証、持ってきた?」なんて確認したりしつつ、でも怖〜いお方だった らどうしようなんて心配もちょこっとしつつ、石原さんを待っていたわけです。 それにしても、本当に素敵な方でした。楽しい方でした。宇宙みたいなお方でした! |