REPORT 3

 
 2002.02.22.Fri

 2002年になって2人目(しかもオンエアは2月22日!)のゲストは、服部祐 民子さん。ふたりの関係は、同じソニーレコードからデビューしたアーティスト仲間。 当時はお互いの存在は知っているものの、これといった接点もなく、目立った交流も ないまま月日は流れていったのだとか。
 そんなふたりが再会を果たすきっかけになったのは、何を隠そう、この番組。 相 沢が昔から好きだという、服部さんの『アドバルーン』という曲を流したことだった。 それを聞いていたとあるリスナーが、服部さんのHPにそのことを書き込み、それを 服部さんが見つけ・・・と、あれよあれよという間にふたりは再会をし、こうして番 組にもお招きできたというわけなのだ。

 「何かビビッとくるものがあったのかもしれない・・・」
 服部さんは、相沢との出会いをそんな風に言った。相沢自身も、服部さんの音楽に は以前から興味を持っていたが、シャイな方だと聞いていたので、なんとなくお話を する機会を失って・・・と、当時の様子を語っていた。
 長い月日を経て再会したふたりには、不思議にも「音楽活動」と「そうでない違っ た活動」をしているという共通点が生まれていた。
 「あれもこれもやらなくちゃって思っているときは、結局どんなことにもちょっと だけ手をつけて終わってしまっていたけど、手探りでもこれをやっていこうと自分の 中で思えたときは?思議にもあれもこれもっていう気持ちは消えてたよね・・・」
と、ふたりが現在に辿り着くまでの時間について噛み締めるように語っていた姿は、 印象深かった。

 ふたりを結びつけた『アドバルーン』という曲の中の、「忘れた頃に振り向いて笑 い飛ばせるさ」という歌詞に、相沢はとても感動したという。あの曲を作っていた頃、 服部さん自身は笑い飛ばせていたの?そう信じて頑張っていた時期なの?という相沢 の問いかけに、服部さんは、こう答えた。
 「『アドバルーン』は19歳の自分に対して自分に聴かせたい歌として作っただけ。 これからも、自分に聴かせるための歌を作っていきたい」と。人に押し付けるのでは なく、この人は頑張っているんだという共感を持たせるのが、彼女の最大の魅力だと 語り、相沢は「アドバルーン」に耳を傾けていた。

 服部さんが想い出の曲として紹介したのはBzとU2。Bzに至っては、おかし いくらい好きだった時期があって、GBという雑誌に似顔絵を投稿したという過去の 話も。しかもそのGBには、相沢が特集されていたという、何とも奇遇なエピソード も飛び出し、不思議な運命を感じずにはいられないふたりだった。

 そんな服部さんの音楽以外の活動というのは、MACを使ったHPなどの制作。自 分のHPはもちろんのこと、数々のアーティストのHPも手掛けるほか、多くのPC 雑誌にも連載を執筆中。そもそもソニーとの契約が終了した時に、今の自分に何がで きるのか、何か人の役に立てることは無いかと考えたときに、HP制作に行き着いた ということだが、そのセンス、そして制作にかける熱意は、もはや職人技だ。興味の ある方は、彼女のHP(www.iq7073.com)や、連載がスタートする週間アスキー、M AC FANなどをご覧下さい。

 収録が終わり、ブースの中から出てきた服部さんはひとこと、「人の番組なのに、 なに気張っちゃったんだろ、あたし」と。 最後は、お互いのデジカメでお互いを撮 り合い、笑顔でお別れとなった。

02_01_25_2  ― ON AIR LIST ―

1 遠回り/服部祐民子
2 アドバルーン/服部祐民子
3 GIMME YOU'RE LOVE/B'Z
4 ONE/U2
5 キラキラ/小田和正
6 1999/服部祐民子
7 僕の毎日/相沢友子
 


<うさぎのちょっとひとりごと>
 「癒し系」とか「フェロモン系」などという言葉では、表現し難い女性でしたねぇ。 うん、まことに不思議、そう「ハテナ系」と呼ばせていただこうっと。それにしても 相沢さんしかり、服部さんしかり、自分のやりたいことをしっかりと持っている女性 は、なんて魅力的なんだろうと 叩きのめされた一日でした。
 こんなときは おしいいニンジンでも食べて寝てしまおーっと!