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子供騙し

  • 2005/01/10

緒形拳さんが主演している舞台「子供騙し」を観てきました。
田舎町の床屋の店主と、そこで働くワケありの女性、
彼女を追ってきた探偵との間でくり広げられる一晩の会話劇。
とてもシンプルで静かな物語だけに、
その分役者さんの息遣いみたいなものが感じられて面白かった。
こういうのってきっと演じる側はやり甲斐があるんだろうなぁ。
だけど観ている側は気負うことなくゆったりとした気持ちでいられる。
洗練された上質なお芝居だったと思います。

いちばん印象に残っているのは、
終盤で緒形さんが鳩の鳴き真似を不器用に、延々とするところ。
最初はクスクスと笑いを誘い、いつしかそれが切ない涙に変わっていく。
それが絶妙。改めて緒形さんの凄さを感じた瞬間でした。

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