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バームクーヘンができるまで

  • 2006/05/12

200605122000.jpg

このホームページで時々制作発表などのレポートを書いてくれている、
Senaちゃんこと吉川愛歩ちゃん。
彼女が何と講談社F文庫から初の小説「こおりの瞼」を出版しました!
すごーい、ついにやったね。
知らせをもらった時は本当に本当に嬉しかったです。
私は愛歩ちゃんが女優をやっている頃に知り合って、
「お芝居をやめて、文章を書いていこうと思います」と宣言し、
その後紆余曲折ありながら執筆に取り組んできたことを知っているので・・・
あとがきを読んだ時には思わず涙がこみ上げてしまった。
完璧親戚のおばさんだな(笑)。

出版を記念して西麻布のレストランにてお祝いの会が開かれたのだけど、
そこに集った人たちもみんな同じ心境だったようで、
とても温かい、和やかな顔で笑い合っていた。
特に印象的だったのは、お母さんが挨拶で言っていた言葉。
自分たちの手から離れた娘は、まだバラバラと散らかった粉のようなもので、
それに水をやり、ひとつの生地を作ってくれたのが(結婚した)ご主人だった。
その生地に卵や砂糖、バター、バニラエッセンス・・・
様々なものを入れ、混ぜて捏ねてくれたのがこの場にいるみなさんで、
今やっとバームクーヘンの一層目が焼き上がり、
始めの一歩を踏み出すことができたところだと。
これから何度も生地をつけては焼き、だんだんと層が増えていき、
やがて立派なバームクーヘンになっていくのだと思う。
それまで、どうか娘を支えてやってください、と。
・・・うーん、何て素晴らしいたとえ。
さすが作家のお母さん、とひとり感動してしまった私でした。

パーティーの時に写真を撮る間がなかったので、
本人に頼んで送ってもらいました(笑)。
やっぱりキラキラした顔してるなー。
「こおりの瞼」は純粋で、痛くて、悲しすぎる愛のお話です。
本屋で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

最後に、愛歩ちゃん、夢への第一歩おめでとう!
あなたのがんばっている姿が私に元気をくれました、どうもありがとう。

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