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いざ、スイーツの都へ

  • 2009/02/05

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いきなりですが、パリへ行って来ました。
今回はプライベートではなく脚本を書くための取材旅行。
シナリオハンティングです!
もうずい分前に帰国はしてたんですけどね。
息つく間もなく書き仕事に突入だったので、
日記をUPする余裕がありませんでした・・・
ほぼ病み上がり状態で海外っていうのはどうなの?と
若干不安もあったけど、無事に乗り切れてホントによかった。
いい気分転換にもなったし。
声をかけてくれた源監督に感謝です。

 

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今回のシナハンのテーマは「スイーツ」。
まだ詳しいことは言えないけど、
ヒロインが物語中で、毎回実在するパリの人気店のスイーツを
食べることになっているので、そのための試食と店舗の視察、
それからパティシエやショコラティエの方々から話を伺う、
というのが主なお仕事。

「パリでひたすら甘いものを食べ歩く? 何て美味しい仕事なんだ!!」
・・・はい、みなさんの仰る通りです。ははは。

 

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ついこの間までラデュレの存在すら知らなかった私(2008年7月の日記参照)が、
そんな脚本書いていいのか?と思わなくもないですが(笑)、
逆に言えば知らないからこそ書くために取材する必要があるわけで。
一週間余りで20件以上のお店を巡り歩いたおかげで、
パリのスイーツの奥深さにほんの少しだけ触れることができた気がします。

写真はとあるお店の厨房にあった、つくりたてのエクレア。
ピカピカです。輝いてます。
中のチョコクリームがビターでねっとりと濃く、美味しくて倒れました。

 

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こちらは白桃のタルト。桃はジューシー生地はサクサク。
これ丸ごと一個食べられそうな勢いです。

 

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パリのお菓子って、どれも洗練されていて美しい。
味にも見た目にも作った人の個性や主張がしっかりと現れていて、
食べてなくなってしまうのがもったないと思ってしまう。
これは立派な芸術なんだなと、無知ながらに感銘を受けた私でした。

 

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今回はロケハンも兼ねているので、スイーツ巡りの合間に
パリで生活している若手クリエーターたちの住居や、
著名なメイクアップアーティストのアトリエ、
短期で借りられる貸しアパートなんかも見せてもらう。
実際に住んでいる人たちと会って、作品を見せてもらったりして、
何かそういう時間がすごく楽しくて刺激になった。
ふつうの旅では味わえない貴重な経験だよね。

 

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古くて趣きのあるアパルトマンは、だいたいエレベーターがついてない。
しかも訪ねる先が何故かどこも最上階だったので(笑)
辿り着く頃にはいつもフウフウ言ってました。
病み上がりの身とはいえ情けない・・・
もっと体力をつけなければと強く思う37才の冬。

 

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源さんは仕事でもプライベートでもパリにはしょっちゅう来ているので、
とにかく何でも詳しいです。
よく撮影に使う景色の素敵な場所、センスのいいセレクトショップ、
美味しいチーズが買えるマルシェ、
地元の人しか来ないようなコアなビストロなどなどなど。
後ろについていけば問題ないからホントに楽チン(笑)。

 

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中でも食事に関しては守備範囲が広く、
「あれが食べたい」といえばネタがいくらでも出てくる。
フレンチ・イタリアン・ベトナム料理・中華・和食と、
バリエーションに富んだ料理を味わえて毎日大満足だった。

パリはパンが美味しいと聞いていたけど、ホントだね。
特にクロワッサンが美味しくて、朝はそればっかり食べてたな~。
写真のオリーブとベーコン入りのパンもなかなか。
こんなにパンばっかり食べたことないんじゃないかってくらい、
食べに食べ尽くして来た。

 

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そしてパリといえばオープンカフェ。
最初はこの寒いのに何で外にいられるの?!って思ったんだけど、
メチャメチャ厚着して歩いていると、
あったかいお茶を飲むだけで十分暖が取れるし、
室内に入ってコートを脱いだり着たりする方がむしろ面倒だし(邪魔になるし)
外で休憩するのが理屈に合ってるのかも、と妙に納得。
もちろん雪が降るような日は厳しいけどね。
私が行ってる間はお天気もよくわりと暖かい方だったので、
パリジェンヌたちに倣って、よく通りを眺めながらお茶してました。

 

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そんなにゆっくり観光する時間はなかったけど、
それぞれの街の雰囲気も、それなりに味わうことができた。
私がいちばん好きだったのはモンマルトルかな。
石畳の坂道、丘の上から一望できるパリの街並み、
歩いていると何となく気持ちがスーッと落ち着きます。

 

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何気ない風景のひとつひとつが映画のワンシーンみたい。
パリは大人の街だな~。

 

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そういえば嬉しい偶然がひとつ。
お友だちの友紀ちゃんが同じ時期にパリへ旅行に来てたんです!
泊ってるホテルもたまたまメチャメチャご近所で、
夜に何度か行き来をし、彼女が帰る前日には一緒にご飯も食べました。
友だちとこういう形で海外で会うのって、何か新鮮で面白い。
友紀ちゃんは4泊6日の滞在だったんだけど、
モンサンミッシェルにも行ったらしい。
いいな~、今度は私も行ってみたいです。

 

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源さんとコーディネーターのスクスンさんと。
源さん、わざと変な顔してますね。

スクスンさんはパリ在住歴20年の素敵なお姉さま。
でも可愛らしい見た目に反して少々野蛮な言葉を使います(笑)。
そしてちょっぴり(かなり?)お間抜けな一面もあり。
一緒にいて飽きないというか、会えば会うほど味が出てくるというか、
とにかく魅力的で楽しい女性で、大好きになっちゃいました。

一度スクスンさんのお宅にお招きを受け、
ドライバーのシルヴァンや作曲家のヤンと一緒に食事をしたんだけど、
スクスンさんお手製のお料理が優しい味で嬉しかった。
旅先でホームパーティーを開いてもらうのって、特別な感じがする。
笑いの絶えないあたたかな夜で、素敵な思い出になりました。

考えてみると源さんには本当にたくさんの出会いを
プレゼントしてもらってるなぁ。
それって何よりの財産だと思う。
私に今できる恩返しといったら、
とりあえず必死で脚本を書くことくらいしかできないけど・・・
心からお礼を言いたいです。本当にどうもありがとう。

 

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というわけで、パリのシナハンは無事終了。
成田に着いた時はすっかり仕事が終わったような気になってたけど、
本当の仕事はそこからだったわけで(笑)。
今月中に脚本を上げるべく、源さんと力を合わせて執筆作業に励んでます。
カリュアードとしての仕事は「大停電の夜に」以来久しぶり。
また詳細をお報せできる時期が来たら、ここで書きますね。

毎回出てくるスイーツを見るだけでも価値があると思うので、
甘いもの好きな方は、どうぞお楽しみに!

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