「北の零年」試写会
- 2004/12/06
夜は源さん、荒木さんと一緒に「北の零年」の試写会へ行った。
明治初期の北海道を舞台に、新しい時代の波に翻弄されながら
必死で生きる道を見い出そうとする人たちを描いたいわゆる大作。
景色も物語もとにかく壮大で、だけどどこか詩的な感じのする
とても美しい映画でした。
そもそも私は誇り高い女性の話って好きなのです。
その一方で生きていくために誇りを捨て、
人を裏切ったり魂を売ったりする人たちも、
この映画の中では何だかみんなが「正しい」と感じられた。
ちょっと長くて終わったらグッタリだったけど、面白かったです。
アイヌの男として生活するアシリカを演じていた豊川さんは、
やっぱりというか期待以上に素敵でした。
希望を捨てずにひた向きに生きる母娘を影ながら支える存在なんだけど、
悲しい過去を持ち、多くを語らず、
だけどいざという時には必ず現れて愛する人を守り抜く。
長い髪をなびかせて馬を走らせる姿はただカッコいいの一言に尽きます。
時に切なく時に温かい眼差しが、
どんな言葉よりも純愛を物語っているのが凄いと思いました。