ホテルと朝食
- 2008/06/07
未だ旅行の余韻から抜け切れず、自分でも困ったもんだなと思う。
もう一月近く経つというのに・・・
昨日も思わず「BACK TO THE HOTEL 」なる本を買ってしまった。
ページをめくると、世界各地の選りすぐりのホテルがズラリと紹介されている。
ああ、それを見ているだけでまるで世界一周しているかのよう(ため息)。
旅における最大の楽しみは何か?
観光、食事、ショッピング、エステにスポーツ。
人によって様々だと思うけど、
先月の旅行の手配をあれこれ進めていく際に、
自分が旅というものに何を求めているのか、
いちばん大切にしたいのは何なのかが、何となく分かった気がする。
あれもこれもと欲張っていると、お金と時間がいくらあっても足りない。
だからこだわりのポイントを絞りこみ、
旅のテーマを自分なりに明確にしていかなくちゃならない。
そう思って改めて考えてみると・・・
私にとってどうしても譲れないもの。
それはどうも「ホテル」だったようなのだ。
ホテルなんて寝られればいいじゃん、節約のしどころでしょ?
と考える人もきっと多いだろう。
でも、それと同じくらい、ホテルは旅先での帰る家、
自分を迎えてくれる大切な居場所だと考え、
そこに重きを置く人も多いんじゃないかと思う。
ただ高級ホテルに泊れれば満足なのかというと、
もちろんそんなはずはない。
身の丈に合わない場所へ無理して行って、
緊張しっぱなしで過ごすのは疲れるだけ。
自分がそこにいることがしっくりと馴染んで、
かつ現実を忘れさせ、夢を見させてくれる空間。
その頃合いが難しい。
しかもサービスも事務的ではなく、
人間味の感じられる温かい触れ合いがあるといいなぁ。
それから建物に趣きがあって歴史を感じられる方がいい。
あ、でもただ古いだけじゃなくて、
清潔感があって機能性もある程度兼ね備えてないと・・・
なんてことを言っていると、
もう必死で情報を集めて悩みまくる羽目に陥る。
でも、実際に旅を終えてみて、
若干失敗したところはありつつも、
散々悩み抜いた甲斐はあったと思えるんだよね。
朝起きてまず最初に気分のいいダイニング(できればテラス!)で
美味しい朝食をゆったりと味わうこと。
それが私の何よりの贅沢、至福の時間だったから。
こうやって書くと、何か温泉に行って「旅館の朝御飯はうまいなぁ」
って言ってるのと大差ない気もするんだけど・・・(笑)
つまりは日常とは違う時間の流れの中に身を置いて、
頭を空っぽにして心を解放してあげること。
それが私の旅のテーマなんだな。
「絶対ここに泊りたい!」
そんなホテルとの出会いが、きっと次の旅の始まりの合図。
その日を心待ちにしながら、
しばらくは本を眺めて仮想の旅を続けることにしよう。