Wauschwitz
- 2010/01/30
作家の吉川愛歩ちゃんが初めての絵本『Wauschwitz』を出版した。
ずい分前からネットで予約してあったのだけど、やっと手もとに届いた。
小説もスゴいけど、絵本って何か特別な感じがある。
別に私の本じゃないんだけど(笑)妙に嬉しくなってる不思議。
彼女とは結構長いつき合いになるのだけど、
かつて実家がペットショップを営んでいたという話を
聞いたのはごく最近のこと。
「今まで封印してたから」言えなかったらしい。
とても悲しい記憶。辛くて暗い思い出。
でも、いつか書かなきゃならない時が来る・・・そう思ってた、
忘れちゃいけない大事なこと。
そういう感覚って、ちょっと解る。
愛歩ちゃんにとって娘の七葉が生まれたことは
とても大きかったんだろう。
決して綺麗なことばかりではない現実。
だからこそ強く、優しくなってほしい。
そんな思いがあったから、
絵本としてはなかなか受け入れられ難いテーマにあえて挑戦したんだね。
実際、出版に至るまでの苦労を何となく近くで見ていたから、
本当によかったと思う。
おめでとう。
きっと、ここからが本当のがんばりどころ。
この真摯な思いがひとりでも多くの人の心に届くよう。
そしていつか悲しい記憶と握手できる日が訪れますように。