*

この一ヶ月はとても長かった。
あの日から感じていること、考えていること、
何度か書こうと思ったけれど、うまくいかず。
何を言ってもどこかズレている、妙に嘘くさく聞こえてしまう、
そんな気がして。
言葉を生業にして生きているというのに、
こんな時、言葉の無力さを痛感してしまう。
情けないけどそれが本音だ。

だからこのことは、いつか気持ちの整理がついて、
「その時」が来たら書こうと思う。
もし時が来なければ一生胸の内にしまったままで。
それもいいと思っている。

昨日は映画『プリンセス　トヨトミ』の完成披露試写会があった。
当日を迎えるまで無事に開催できるのかどうか不安だったけど、
気心の知れたメンバーと久しぶりに集うことができ、
そしてたくさんの人たちに大切な作品を観てもらうことができて、
本当に、本当に嬉しかった。
これから公開日へ向けてのプロモーションが本格始動する。
もう脚本家としての役割は終わっているので私は何もできないけど、
宣伝チームに心でエールを送りつつ、
それに負けないよう、新たなる作品づくりに精一杯取り組んでいきたい。

原作者の万城目さんからいただいた新刊『偉大なる、しゅららぼん』と
『プリンセス・トヨトミ』文庫版。
新作もまたワケが分からなそうな話だぞ・・・（笑）
今度の舞台は琵琶湖だそうです。楽しみ。