大切なフレーズ
- 2003/10/04
職業病と言うのでしょうか、肩凝りには悩まされてます。
いや別に書く仕事をしていなくても、みんな凝ってるか・・・
つまり現代病?
あまりにシンドくなってきた時は、
だいたい足裏のマッサージを受けに行くんだけど、
この間は親友のいづみからふいに電話があり、
「突然なんだけどAXでイベントやるから息抜きに来ない?」
と誘われたので、マッサージよりもしかしたら効果的かも、
と筆を休めて出かけてきました。
smiles&tearsという、いづみが組んでいるユニットがホストを
つとめるイベントで、毎回さまざまなアーティストをゲストに迎え、
カバーやセッションを楽しんでいるとのこと。
今回は一青窈ちゃんを始めとする若手アーティストたちに加え、
大貫妙子さん、松任谷由美さん、飛鳥涼さんといった
スペシャルゲストが続々登場。いやぁ、見応えありました。
観ていてしみじみと感じたことは、強い信念を貫き、
長い月日をかけて独自のスタイルを築き上げてきた人たちは、
何て魅力的なんだろう、ということ。
アコースティックサウンドをバックに余裕たっぷりに歌う姿には、
理屈抜きに素敵だな~と思わされてしまいました。
「エ・アロール」でご一緒させていただいてる出演者の方々にも、
同じことを感じている私ですが・・・
本当に、自分もいつかあんなふうになれたらと思いますよね。
それに加えて若手陣の勢いあるエナジーにも触れることができ、
それぞれの世代によって、温度の違う輝きがあるものなんだよなと
改めて思ったりしました。
身体の凝りも心の凝りもいっぺんに解れた感じ。
やっぱり音楽ってすごい!
私は昔からとにかく「言葉」を大切にした歌たちが大好きです。
歌の詩ってとてつもないパワーを持っていますよね。
何て言うんだろ、たとえばドラマや小説などは、
登場人物の経歴や家族構成、職業、性格といった背景があり、
その上で物語が展開し、だんだん感情移入していくわけだけど、
歌詩というのはそんな説明は一切抜きで、
ただ「あなた」と「私」がいる。
他には風の匂いや空の色・・・断片的な情景があるだけ。
なのに、ほんの一行のハッとさせられるフレーズで、
いきなりグイーッと感情移入させられてしまう。
それってやっぱり、とてつもないことですよ。
まぁフィールドが違うんだから、もちろん同じにする必要はないんだけど、
何となく私はいつも、歌詩を書くように脚本を書けたら、と思っています。
特に連続ドラマはライブのようなもの。
1話をひとつの楽曲として、11曲のステージが構成できたら最高。
そんな気持ちで、ほんの一行の大切なフレーズを今日も探し続けてます。