万城目さんのお話
- 2016/02/01
先日、万城目学さんとお会いしました。
万城目さんとはドラマ『鹿男あをによし』、
映画『プリンセス トヨトミ』で原作を映像化させていただき、
世代が近いということもあって、その後も交流が続いています。
ちょっと久しぶりだったんですが、
独特の視点で飄々と語られる近況は相変わらず面白く、
まるでエッセイを読んでいるかのよう(笑)
畑は違えど同じ物書きの端くれとして、
刺激をたくさんもらいました。
特に印象に残っているのは、
「年を取っていくほどに、新しい何かを勉強したり、
習得しようとすることを脳が嫌がようになる」というお話。
慣れ親しんだやり方ですべてを済ませることは可能だし、
楽だと思うけど、でも、それじゃ感性は衰える一方で
やがて限界点が見えてしまう。
「だから習い事でも遊びでも何でもいいから、
なるべく未体験なものに挑戦して脳を活性化してるんですよ」
なるほどー。同感同感!
とはいえ、ちょっとしたことなのに、
いざ腰を上げるのってなかなか大変だったりするよね・・・
なんせ脳が嫌がるから。
なので実行してる人を見ると素直に「すごいなぁ」と思います。
だからあんなヘンテコな発想が浮かんでくるんだねぇ(褒めてます)。
私も見習わなくちゃ。
写真は万城目さんからいただいた『城崎裁判』。
最初、本の宣伝の為につくられたグッズのタオル?と思ったんだけど、
これ自体が本でした!
開くとこんな感じ。可愛い〜。
表紙カバーがタオルで中の紙は撥水加工してあり、
温泉に持ちこんで読めるようになってます。
城崎温泉とのコラボ小説で、
城崎に行かないと買えない限定商品だそうですよ。
今時なんでもネットで買えちゃう時代だから、
あえて足を使わないと手に入らないものって新鮮かも。
そこへ行くまでの道のりや、そこで見た景色、
出会った人、過ごした時間・・・
そういうものも相まって物語が深みを増すというのは、
とても素敵なことだと思います。
読んでたら想像力を刺激され、
無性に温泉に行きたくなった。
私も頭の中のもやもやを晴らしてほしいー!
(↑読んだ人は分かる)