雨ニモ負ケズ
- 2002/04/21
秋田の角館、武家屋敷街に桜を見に行ってきました。
東京の桜は気がついたら咲いていて、あっという間に散ってしまったので、
温泉でも入りがてら優雅に花見をしようということで・・・
メンバーは長いつき合いの女友だち。
よくいろんなところへ一緒に遊びに行ってたんだけど、
結婚したり、子供ができたり、
それぞれの事情があって旅行はずい分久しぶり。
新幹線でも温泉でも布団に入ってからもひたすら喋り通しで(笑)、
メチャメチャ気楽な、楽しい時間を満喫しました。
コースやプランについては、もとJTBに勤めていた子に任せていたので、
角館という街のことを私はよく分かっていませんでした。
いや~、実際に行ってみてビックリ。
時代劇に出てきそうな(ボキャブラリーが貧困すぎ?! 笑)古い街並と、
所狭しとばかりに枝を広げた桜の木々。さらに街を抜けた土手沿いには
見渡す限りにピンクの並木が続いてるんですよ。
まさに絶景!
例年はゴールデンウィークが見頃らしいんだけど、
今年は早咲きなのでちょうどいいタイミングだとのこと。
「私たちついてるね」って盛り上がってたんだけど、
ただひとつ残念なことに、お天気が最悪だったんですよ・・・
出発の前の晩、メンバーのひとりから電話があって、
「相沢、あんまり楽しみにしないでよ。雨降っちゃうから」って
釘を刺された。で、素直になるべくワクワクしないように気をつけては
いたんだけどなぁ(笑)。
雨って言っても、「しとしと」とかならまだ風情があるでしょ。
ところがこれがまた酷いヤツで・・・暴風雨とでも言うんでしょうかね。
しかも、帰りの新幹線に乗りこむ直前に見事に上がっちゃったんだよね
(またか)。あまりのことに友人一同は笑うしかないって感じでした。
「ま、印象深い旅になったってことで」 と言ってはいたけれど、
こういつも印象深い旅だとどうなんだろうと思ってしまう。
だってこの前の旅も雨だったし、その前なんて台風が来て夜中に停電
しちゃったし。 実は私が体調を崩して行けなかった京都の旅は
カンカン照りだったんだよね。
うぅっ、次の旅行に誘ってもらえるかどうか、とても不安だ。
まぁ、そんな話はさておき・・・桜の美しさもさることながら、
印象的だったのは秋田の人たちの温かさです。
ホテルのロビーや食事を食べに入った店では必ず「どこから来たの?」
「いつ帰るの?」と話しかけられ、
「こんな遠いところまでご苦労さんだったねぇ」と微笑まれた。
カメラのシャッターを頼んだりすると、
同伴の人がなぜか「はい、笑って~」と楽しそうに笑ってくれる。
何だかのんびりしていて、みんながいい感じ。
実は個人的な友人であり、最近は何かと仕事の面でも面倒を見てもらって
いるクリヤマ(このHP創りも手伝ってくれてます。近日スタッフページ
にて紹介する予定!)も秋田出身者なんだけど、前にこんな話をしてくれた。
ある日、クリヤマが高校から帰る途中のこと。
警察署の前にお巡りさんがズラリと並び、
空を見上げながら何やら話し合っている。
好奇心旺盛な少女クリヤマは自転車を降りて、
「何かあったんですか?」と声をかけてみた。
するとお巡りさんは真剣な表情で「今、UFOを見たって通報があったん
ですよ」とクリヤマに教えてくれたそうな。
その後クリヤマがお巡りさんと共に期待に満ちた目で空を見上げたことは、
言うまでもありません・・・
そんな街なんだよ、秋田は(どんな街だ?!)。
旅の途中でふとそんなエピソードを思い出して披露し、
「何か、分かるね、そういう空気」とみんなで妙に納得したりして。
そういう瞬間がちょっと愛おしくなるような、穏やかな旅でありました。
年を重ねて、環境が変わって、なかなか揃って会えなくなっても、
たまに集るとホッとできる仲間がいるのって幸せなことだよね。
これからも変わらずにずっといられるといいな。
雨なんかに負けないで・・・(←結局、不安)。