青春とヤモリ
- 2002/05/05
久しぶりに、「恋ノチカラ」のスタッフチームとお食事をした。
久しぶりといっても放送が終わってから
一ヶ月くらいしか経ってないんだけど・・・
一時期は毎日のように顔を合わせていたので、
ちょっと会ってなかっただけでもすご~く懐かしく感じるんだよね。
企画の石原さんと吉弘さんは現在さんまさん&木村さん主演の
「空から降る一億の星」を制作中だし、船津プロデューサーは夏からの
ドラマの準備中なので、それぞれに忙しそう。
みんなこれもたまの息抜きと思ってなのか、
仕事の話はほとんどと言っていいほどしなかった。
いちばん盛り上がったのは、
なぜか石原さんの何げない発言を発端とした「青春話」。
学生時代の恋にまつわる可愛らしくも残酷なエピソードの数々が飛び交い、
「あるある! そういうの」
「もうあんな経験をすることはないんだろうなー」
「いや、きっとまたあるよ。ないわけないって」
なんて、そのたわい無い会話自体が十分青春の匂いを含んでいて
いい感じだった。
その翌日に、服部祐民子ちゃんのマネージャーの大山さんが、
仙台土産(帰省していたらしい)の「萩の月」をわざわざうちまで届けに
来てくれた。せっかくなので服部さんや、エンジニアであり私のMacの
先生でもある友人などを誘って近所にゴハンを食べに出かけた。
とても気温と湿度の高い日で、すっかり風は夏の肌触り。
食後は小さな川の流れる公園で、
缶ジュースを手にみんなして橋の上に座ってくつろいだ。
前日に「青春話」で盛り上がっただけに、
こういうのっていいな、と思った。
いくつになっても、結局やってることってたいして変わらないじゃん。
考えてることも多分変わらない。
悩んだり迷ったりはしゃいだり落ちこんだり恋したり夢みたり・・・
それを妙な理屈でねじ伏せることなく、
大切にしていける人たちと一緒にいられることが、
何よりの宝物かもしれない。
夜風が運んでくる虫の音が心地よくて、
「虫の音って風情があるよねぇ」と言ってみた。
すると服部さんはあっさりと「これは虫じゃなくてヤモリだよ」。
「え、ヤモリって、あの?!」
「うん、トカゲみたいなヤツ」
「・・・あれって、鳴くんだ・・・」
そのやりとりが妙におかしくて私は思わず笑ってしまった。
ヤモリの鳴き声の中で笑い転げている自分が、また心地よかった。