「重力ピエロ」続報
- 2008/05/27
再び映画「重力ピエロ」のロケ現場にお邪魔してきました。
仙台の七ヶ浜というところにある別荘地に、
泉水と春の実家(という設定の家)があります。
「すごく素敵な場所だから、ぜひ見に来てください!」
と前々から荒木Pに言われてたんだけど、
実際に行ってみて納得。
高台にひっそりと佇む、年季が入った上品で趣きのある家。
手入れの行き届いた美しい庭、柔らかく降り注ぐ光、
そして眼下に広がる海・・・
ここは日本なの?と思ってしまうほど
浮世離れした幻想的な空間で、
物語の世界観にも本当にマッチしています。
よくこんな場所を見つけたなぁ、と心でスタッフに敬意を払い、
丁寧に進行していく撮影をしばし見守る。
今日は「養蜂」のシーンがメイン。
原作にはありませんが、映画ではふたりの父親である正志が
養蜂を趣味にしているというエピソードが足されています。
前日に「危険ですので長袖着用・黒い服は避けてください」との注意を受け、
密かにビビッていた私。
よく見ると蜂の巣箱の近くにいるスタッフは面布のついた帽子を被り、
黒い機材はすべて布で被ってあります。
加瀬さん、岡田くん、小日向さんに至っては、全身養蜂ルック。
話に聞くところによると、
みなさん蜂が得意じゃないそうで(ふつうそうでしょう)、
最初はかなりブルーになっていたとか。
これはあれかな、私が余計なこと書いたせいで、
現場に迷惑かけまくりって空気なのかな?
・・・と、何となく後ろめたい気分で、現場に近づけなかったです。
(いや、決して蜂が怖かったからじゃないですよ)
だからといって現場がピリピリしていたということはなく、
サワサワと爽やかな風が木々を揺らし、
とても穏やかな時間が流れているせいか、
みしろみなさんの表情も柔らかく感じられました。
時々庭に置かれたベンチに座り、海を眺めつつお茶なんか飲んでると、
自分が何しに来たのかうっかり忘れてしまいそうになります。
ホントに素敵なところだなぁ(しみじみ)。
小径にポツンと立つ可愛いポストを発見。
と思ったら、美術さんが創った小道具でした。
へぇ~、可愛い。
撮影終了後、森監督と一緒に一枚。
あ、森さんの写真は初登場ですね。
脚本づくりが結構大変な作業だったので(長かったし)
何となくお互い眉間にシワを寄せた顔のイメージが強いのですが(笑)、
現場での森さんはニコニコ・生き生きしていて別人のよう。
その姿を見ているだけで、作品に大きな力が宿っていることが窺えます。
加瀬さんと岡田くんのコンビも、まるで本物の兄弟のようになってきてるし。
完成が今から待ち遠しいです。
撮影も残すところあとわずか。
現場のみなさん、最後までがんばってくださいね!