4月8日の3つの出来事・紅雲町珈琲屋こよみ
- 2015/04/11
私の大安吉日(笑)4月8日のふたつめのイベント。
NHKの試写室にて、特集ドラマ『紅雲町珈琲屋こよみ』の
完成試写会&取材会が行われました〜。
まず最初に、記者さんたちと一緒に完成したドラマを観ます。
緊張感漂うシチュエーションですが、
前にも書いたようにセットや小道具など、
スタッフのみなさんが細部に至るまでこだわり抜いて
とても素敵な世界観を創り出してくださったので、
大きなスクリーンで観るとそれが際立って、何だか嬉しい。
そしてその後、主演の富司純子さん、陸田プロデューサー、
藤並監督と共に会見に参加。
(動画がNHKホームページ内「コレ見て!MOVIE」で見られます)
完成作を見た感想について話したんですが、
なんかねー、台本には書かれていない『余白の部分』が
丁寧に積み重ねられていて、全体に何とも言えない穏やかさ、
静けさが醸し出されているんだよね。
今までわりとテンポのいい疾走感のあるドラマを書いて来たから、
初見では戸惑いを感じるくらいに新鮮だった(笑)
でも、これぞ小蔵屋に流れる空気そのもの。
人生にはゆったりと過ごす時間も必要だよ、と
教えられたような気がします。
富司さん曰く、
『たゆたゆとした小川の流れのような、NHKらしいドラマ』。
本当にその通り。
上質で味わい深いコーヒーのような、大人のドラマになりました。
記者さんたちに配った番組のパンフレット。
コーヒー豆は実際に撮影で使ったものを、
スタッフがプレゼントしてくださいました。
粋な贈り物、ありがとうございます。
若い頃は年を重ねることに抵抗があったけど、
最近はむしろ素敵なことじゃないか、と思う。
傷がついたり、歪みができたり、あちこち汚れてはいくけど、
それが味わいとなって、人の魅力をより深めていくものだから。
主人公のお草さんは、
そんな古い器のような魅力を備えた、美しい人だと思う。